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2005年 11月 13日
今年もインフルエンザの季節になった。先週、2回目のインフルエンザの予防接種を受けてきた。1回目と2回目の間をどのくらい空けるのがベストなのか、自分なりの考えがなかなかまとまらず、結局クリニックで予約していた通り、2週間後に2回目を受けた。ある医院のサイトによると4週間後が一番いいという話も出ていたし、skeleton-drさんの病院のスタッフは3ヶ月ほど空けて2回目を打つということだ。skeleton-drのブログ
インフルエンザの予防接種は1回でいいのか、2回必要なのか、医師も人によっていろいろなことを言うし、「どうなんだろ~?」と思っている人も多いのではないかと思う。そこで、私なりに、調べてみた。 国立感染症研究所 感染症情報センターのサイトによると、「2回接種による免疫の強化に関する効果(ブースター効果)についての評価は定まっていませんので、現在は1回接種が推奨されています。」 とあるが、その一方でこういう研究結果も発表されている。 「日本臨床内科医会の河合直樹らは、0~15歳では1回接種、2回接種それぞれで、発症予防効果は68%と85%、16~64歳では55%と82%と報告しています。」(↑と同じサイト) なお欧米諸国では、1回の接種で追加免疫の効果があるとしているところがほとんどのようだ。 結局、「2回接種をしたほうがより抗体価は上昇するという報告もあり、接種回数が1回か2回かの最終的判断は、被接種者の意思と接種する医師の判断によります」ということだ。 な~んだ、やっぱり、そうか…(笑) 1回の予防接種でも河合らの報告によると、55%の発症予防効果があるわけで、「それでよし!」とすればそれでいいということになるだろうし、ブースター効果を期待して、2回受けて発症予防効果を82%(16~64歳)にして上げておこう(笑)と思う人は、2回受ければいいということだろう。 結局、インフルエンザワクチンの場合、ブースター効果があるのかないのか、コンセンサスができていないのが現状だろうか。患者としては、この辺の結論を早く出して欲しいものだ。 ところで、ちょうど去年の今ごろ「レミケードとインフルエンザワクチン接種」という記事をこのブログに書いた。11月21日のスレッドだ。ACRで発表された研究結果を紹介したものだが、それをもう1度よく読んでみるとおもしろい部分を発見した。 「結論:インフルエンザワクチンはリウマチ患者においてもじゅうぶんな抗体を産出した。ただ、その割合が健康な人のグループより若干低かった。」とあった。(注;ここでのリウマチ患者は、レミケードやエンブレルなどのTNF阻害剤を含め、MTX、アザルフィジン、金製剤、クロロキン、アザチオプリン、ミノサイクロン、アラヴァの抗リウマチ薬やステロイド剤などの投与を受けている。) そこで、その部分をもっと詳しく見てみると、 RESULTS: At baseline, patients and controls had similar occurrence of protective levels of HI antibodies and GMT. Six weeks after vaccination, a significant increase in GMT for each antigen was observed in both groups, although the increase was significantly higher in the healthy group for hk (p=0.004). The percentage of responders was lower in RA patients in comparison with healthy controls achieving statistical significance for hk : 67%(RA) vs. 87%(healthy),(p=0.05) but not for: pan (53% vs. 54%) or nc (53% vs. 68%). Response to > 1 antigen was noted in 70% of RA patients vs. 82% of the controls. とある。 だいたいの訳 (^^;) 結果:スタート時点では、保護レベル内の血球凝集抑制抗体(HI価)の産出とGMTは、RA群とコントロール群(健康人群)の両グループにおいて、ほぼ同じであった。ワクチン接種の6週間後、2つのグループともに、それぞれの抗原に対するGMT(簡単に言えば、統計学的に処理した抗体価)がはっきりとした上昇を示したのだが、香港型においては、健康人群における抗体価の上昇が、RA群に比べて極めて著しかった。つまり、RA群は健康人群に比べて、抗体産出率が統計的に有意に低く、87%(健康人群)に対し、67%(RA群)であった。しかし、Aパナマ型では(53% vs. 54%)、Aニューカレドニア型では(53% vs. 68%)で統計学的な有意差はなかった. 複数の抗原に対する抗体産出率はRA群で70%、健康群で82%であった。 以上の結果から考えて、2005年のインフルエンザワクチンがAソ連型・A香港型とB型のカクテルであることから、リウマチャーは2回受けた方がいいのかなあ・・・とも思うが、ブースター効果が期待できないのならば1回でも同じだし。。。 う~ん、やっぱり、ようわからんなあ。。。 が、これまでいろいろ考えていたことを整理できたので、すっきりした。それで、その結果をここに書いてみた。これはあくまでも「医学の素人」が書いたものであることをお忘れなきようお願いしますねっ!!! 参考文献: 高齢神経疾患患者へのインフルエンザワクチン接種 www.kansensho.or.jp/journal/full/200204/076040263j.pdf
by borubokun11
| 2005-11-13 21:25
| リウマチャ―
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